シャーマンキング

 この作品に於いて、歴史ある物や遺跡、そして自然は不可欠な要素である。主人公達は死者や精霊、神様と対話するシャーマンであり、そこから力を借りる事で、戦闘を行えるのである。メインキャラクターの中で、特に自然との繋がりが深いのが、アイヌのシャーマン・ホロホロである。第九十二廻から九十四廻の「ホロホロ物語」は、自然と共に生き、自然の為に戦う彼の魂を象徴する素晴らしいエピソードだ。
 ホロホロは、持ち霊であるアイヌの精霊・コロロとはぐれてしまい、密猟者達から動物を守るパークレンジャーの女性・ブルーベルに拾われる。

同人誌

ブルーベルは、幼い頃親を殺されてみなしごとなったアポロというグリズリーを守りたいと想い、パークレンジャーになったのだが、アポロは人間に懐かず、凶暴な性格からいつ人を襲うか解らず、人を襲った動物は殺さなければならないという苦しい立場にいる。そこでホロホロは、その身一つでアポロを説得・対話に向かうのである。アイヌ民族では、熊を初めとして、総ての動物や道具は神様であり、その間を取り持つのが自分の役割であると自覚しているからだ。アポロが凶暴になった原因も、ホロホロにはすぐ解った。人間の匂いが付いている所為で、アポロは自然界には戻れず、一人ぼっちになってしまっていたのだ。
 アポロは結局密猟者に殺されてしまうが、ホロホロがその密猟者を、再会したコロロの力を使って懲らしめる。彼が一番怒った事は、アポロを殺した事ではなく、食べるでも着物にするでもない、ただの趣味として殺生をした事だった。
 弱肉強食の世界には、人間もそれに含まれる。しかし、強い者が弱い者を殺すのは必要な時だけだ、という彼の哲学が、実に胸に響く。ホロホロの夢は、理不尽な強者の入り込む隙のない、大きな自然を作る事、彼の夢への想いの温かさを知るエピソードである。

東京バビロン

 CLAMPの先見の明というか、世界を捉える力、そしてその観点の普遍性は、あらゆる表現媒体を使用した作品の中に於いても、いつまでも色あせる事なく人の心を打つものがある。
 この作品のテーマは東京という街である。豊かであるが故に皆が孤独で、夜はただネオンが瞬いている。少し足を踏み外せば、奈落の底へ落ちてしまう虚飾の世界だ。主人公・皇昴は死者と対話し、鎮魂する力を持つ陰陽師である(この設定は、今や珍しいものではないが、作品の発表年を考えると、陰陽師の存在は広く知られていなかった頃である。陰陽師を漫画に登場させ、活躍させたのは彼女等が初めではないか)。それ故に、足を踏み外した人々、例えば女優志望だったがその夢に破れて自殺した人、ひどいいじめに傷付き続ける人、生きたかったのに無理心中させられた子供等と触れ合う事になる。悪い奴、酷い奴は何処にでも居るけれど、それから救ってくれる人なんて何処にもいない東京の街。繰り返し読者にはモノローグで、”あなたは東京がきらいですか?”と問い掛けられる。きらびやかな都市の闇を描くが、それでも昴は東京が好きだと言う。死者達も、きらびやかなネオンの憧れに導かれて東京へ来て、ほんの少しの夢を視た。故に、”私は東京が好き”、と言って空へ昇る者も少なくない。その度に読者は東京が好きか嫌いか、答えを出しあぐねてしまう。実に、東京という街の色をよく描いている。
 スターシステムを多用するCLAMPは、後の作品にもこの物語の人物達を登場させるが、この作品あってのものだと想う。街、そこにいる人々を見る視線の鋭さは、いつまででも最前線であると想う。この汚くも美しい日本が存在し続ける限り。

音楽と漫画と人

 月に一回、たったの二頁のその漫画を、とても楽しみにしている。掲載誌は漫画誌ではないし、連続した物語でもないのだが、実にドラマチックで、たった二頁で人の心を掴んで離さない作品だ。
 戸田誠二は元々短編・掌編が上手く、人の心の描写が非常に良い作家だが、その良いところがぎゅっと詰まった二頁の作品である。彼のコミックスの帯に付けられていた紹介文を、この漫画を読む度想い出すのだが、それが彼の作風を強く物語っていると想う。”感受性のない奴は、解らないから読むな”。少し挑戦的で衝撃的な一文であるが、それほどまでに繊細な部分を持っている事は、作品を読めば明らかである。毎回主人公は違うし、だいたいは名前すら語られない。漫画を描く人やミュージシャンがよく登場する以外、一貫性はない上、名前のない主人公たちは大体、”普通の人”である。普通と言うと失礼だが、大きな舞台に立ったり、脚光を浴びる事のない人々で、更には昔、そんな華やかな世界を目指していたけれど、そこから退場してサラリーマンになったり、家庭を持ったりしている人ばかりである。そんな人たちが、日常を生きている中で体験した忘れ得ぬ経験、たった少しの奇跡とか、今を生きている事に対する誇りを語る。どんな小さな事でも、人の生き様が詰まっているのだとか、ちっぽけな事でもその人の人生の尊さがそこに表れている、という事を、二頁ぎりぎり全部で、毎月表現している。小さくも尊い事を理解するには、感受性がないと解らないのは確かだと想うが、それ以上に戸田誠二が、そんな小さな事にさえ想いを巡らせる感受性を持っている作家である事が、宝であると想うのだ。

海腹川背Portable

PSPソフト海腹川背Portableについて思ったこととかレビューとか。

概要。

ラバーリングというワイヤーのアクションを駆使したゲームです。
スーファミからの移植作。
ちなみに私自信スーファミ版は友人宅でさわりをやったくらいです。

よかったところ。

海腹川背のイラストが可愛い。
ショートカットで巨乳です。
なんつーか、持ち上げてくださいっ! って感じの大きさですよね、
ゲーム本編と関係ないですが、これくらいしかよかったところが見いだせません。
しかしながら新作のイラストを数枚見られるので、海腹川背本人自体が好きな方にはよかったのではないでしょうか。

いまいちだったところ。

ラバーリングアクションを「楽しむ」という余地のないバグの多さ。
とりあえずフリーズは朝飯前。
ラバーリングもなぜかハマったり、フックが外れたり、壁を通り抜けたり、そもそもの物理演算ができてないんじゃねーかっていう動きを魅せてくれます。つかんなもん魅せなくていいです。
こんなにバグで楽しめないゲームも珍しいんじゃないでしょうか。

ミュージックの改悪。
もとの音楽はなんとなーくしか覚えていませんが、雰囲気のない音楽ですね。
この雰囲気の無さが相まってゲーム全体におけるしょぼさが増幅されているんじゃないかと思われます。残念なことに。

総評。

発売元のマーベラスエンターテイメントさんは、社名のとおり悪い意味でマーベラスなゲームを生み出したのではないでしょうか。
それくらい面白くないゲームです。
プレイするとしたら中古をおすすめします。
原価で買ったら発狂しそうなゲームバランスなので。

そんな感じで。

EXIT

PSPソフトEXITについて思ったこととかレビューとか。

概要。

洋物っぽい横スクロール型アクションゲームです。

よかったところ。

グラフィックが綺麗。
まず、2Dに見えるんですがよくよく見てみると3Dなんです。
スタイリッシュな雰囲気で周りに見られても恥ずかしくないゲームですね。
見られて恥ずかしいゲームばっかりプレイしているので、そこは高評価です(苦笑)。

サクっとプレイできる。
電車通勤とかの合間合間にプレイするにはもってこいの長さです。
前述したとおり、周りに見られても恥ずかしくない雰囲気のゲームなのでドヤ顔でプレイできます。ドヤ顔でプレイしている時点でなにか勘違いしている気がしないでもありませんが。

ステージ数が豊富。
100ステージ以上あるので一日2面(通勤の行きと帰り)プレイして50日遊べますね。

ところでなんで通勤者目線なんでしょう私。
自宅勤務なのに…。

いまいちだったところ。

すぐ死ぬ。
段差に落ちて死ぬってスペランカー並みのバイタリティです。
このゲームは覚えゲーです。特筆するくらいの。

爽快さがない。
いちいち主人公の動作がもっさりもっさりしていて、いらいらします。
特にはしごの昇り降りが遅くてイラチの方には向いていません。

クリアしたタイムが記録されない。
いかに短くクリアするかがこのゲームの遊び方だと私は(勝手に)思っているんですが、記録されないので繰り返しプレイしたいという気になれません。

なんでキャラクターまで英語なのか。
雰囲気ゲーだと割り切れればいいんですけど、ちょっとだけ気になりました。

総評。

アクションというよりかはパズルゲームっぽいですね。
洋ゲー好きなら買いじゃないでしょうか。
あと、通勤のおともに。

CLANNAD

PSPのゲーム「CLANNAD」について書きたいと思います。

まだ一周もしていないんですけれど、プレイしてみて思ったこととか。

このゲームはいわゆるギャルゲーなのですが、グラフィックがちょっと好みじゃありません。
女の子の立ち絵のデッサンが狂っています。
絵をちょっとしかやっていない私にも解るくらい狂っています。
イベント絵とかだと萎えますね。
目の位置がおかしいんです。離れすぎというか…
絵師さんが女の子以外のキャラがど下手くそというのも問題だと思います。
古河のお父さんもお母さんも若すぎでしょう。
40くらいだとしても、もっと描き分け方があっていいんじゃあないでしょうか。
お母さんが他の女の子のキャラに混じっていてもおかしくないくらい若く見えます。
主人公のお父さんも、若い顔に無理矢理シワを描き足したっていう感じで不自然に見えます。

そして春原の存在。
主人公の悪友という設定なのですが、正直存在意義が解りません。
ただ主人公が家に居場所がなくてしかたがなく春原の部屋に居座る、そんな設定のためだけにいるキャラじゃないのでしょうか。
あと主人公たちと春原のコメディタッチなやりとりが気持ち悪いです。
ツッコミとか喋り方が一昔前のオタクさんの喋り方みたいで。
たしかにこのゲームは一昔前のものをPSPに焼き直したからそう感じるんでしょうが…

なんか愚痴ばっかなのでよいと思った点。
今現在古河ルートで進めているんですけれど、古河が滅茶苦茶性格のいい子で萌えますね。
頑張って生きていこうというひたむきさというか、一生懸命さに心を打たれます。
応援したくなるような存在ですね。

グラフィック面で散々悪く書きましたが、シナリオはとても良いんじゃないでしょうか。
プレイは続けるつもりです。

続きが読みたくなる中毒性のあるゲームですね。

そんな感じで。